育毛剤の選びで「成分」がネックとなり購入を悩んでいる人は割りと多くいます。

一応、成分の良し悪しが育毛剤の良し悪しなので、本気で育毛剤選びするなら、ある程度は知っておかないと話になりません。

  • どの成分が自分の薄毛に効果的なのか?
  • 成分がたくさん配合している方がいいのか?
  • 本当にこの成分は育毛効果があるのか?

などなど。

成分に関して知識がないと”結局、わけもわからず育毛剤を買って失敗に終わるパターン”に陥る恐れが高くなります。

また、他の育毛剤にシフトする時なんかでも、「それって前に使ってた育毛剤と中身ほとんど変わらないじゃん」という無駄に繋がるので、薄毛対策で育毛剤を使う人はある程度は知っておきましょう。

育毛剤の成分にはそれぞれ役割がある

育毛剤の成分にはそれぞれ役割があります。
何の役にも立たない成分は含まれていません。

育毛効果といっても、色々な角度からアプローチしているわけですから当然です。

  • 男性ホルモンに対してアプローチすることで育毛効果がある。
  • 血行を促進することで育毛効果がある。
  • 頭皮環境を整えることで育毛を促す。
  • 頭皮の炎症を抑えることで育毛へ繋がる。

などなど。一言に「育毛効果」と言ってもあらゆる角度があるんです。

そして、それを担っているのが各成分です。

また、1つの成分が「男性ホルモン」「血行促進」「頭皮環境」「炎症」といったように3つも4つも担っている場合もあります。

1成分2~3役割がある成分も多くあります。

それでは、育毛剤に含まれている成分にはどんなタイプ(アプローチ方法)があるのか紹介しましょう。

育毛剤の成分は大きく別けて8タイプ

まずは、育毛剤の成分にはどんなタイプがあるのか見ていきましょう。

  1. 男性ホルモン制御タイプの成分
  2. 血行促進タイプの成分
  3. 毛母細胞の活性化タイプの成分
  4. 皮脂の分泌制御(抗脂漏)タイプの成分
  5. 保湿・保水タイプの成分
  6. 抗菌・消炎タイプの成分
  7. 栄養補給タイプの成分
  8. 防腐や香料タイプの成分

大きく別けると、育毛剤の成分はこの8つの効果にカテゴリされています。

直接、育毛に効果的な成分もあれば、「頭皮の健康に役立つ→髪が育ちやすい頭皮環境へ」といように育毛の基盤を作るための成分も含まれています。

また、育毛とは全く関係ない防腐・香料のような成分も含まれています。

これは商品の品質を保つための成分なので、育毛効果は皆無と言っていいでしょう。

タイプ別の役割と特徴や詳細

成分タイプ 育毛への働き・効果
男性ホルモン制御 AGAや脱毛の原因とされている男性ホルモン(DHT)を制御・ブロックする働きで育毛を促せる成分。
血行促進 髪が育つために必要な栄養を頭皮まで運ぶ役割をしている血流(血行)。その血流を高めることで育毛を促せる成分。
毛母細胞の活性化 毛母細胞の細胞分裂によって髪の毛は育ちます。そんな毛母細胞を活性化させ細胞分裂を促させることで育毛効果を与える成分。
皮脂の分泌制御(抗脂漏) 脂の過剰分泌を抑えて、フケや脂漏による頭皮トラブルを抑える成分。これによって頭皮環境を健康に保ち、髪の毛が育ちやすい頭皮状態になります。
保湿・保水 頭皮を保湿・保水させてくれる成分。頭皮を保湿させることで、頭皮トラブルを抑えて髪が育ちやすい環境になります。
抗菌・消炎 頭皮の細菌や炎症を抑える成分。頭皮環境を整えることにも繋がり間接的に育毛へアプローチします。
栄養補給 頭皮にビタミン類などの栄養を与え、細胞を活性化させることで育毛へアプローチする成分。
防腐や香料 育毛剤の品質を保ったり、香りをつけたりする成分。育毛には直接関係していません。

育毛剤の中には何十種類も成分があるわけですが、
8つに別けると意外とわかりやすいと思います。

研究員でもなければ、専門家ではないのでこれくらい知っておけば、育毛剤選びには困らないですよ。

それでは、実際に育毛剤に含まれている成分をこの8つにカテゴライズしてみましょう。

イクオス(IQOS)の全成分を8つ別けてみた!

愛用者も多いと思うので、イクオス(IQOS)を例にして、育毛剤成分を上記で紹介した8つの役割りに振り分けてみましょう。

まず、イクオスの成分表がこんな感じ。

育毛剤成分-イクオス成分表-

イクオスは他の育毛剤と比較しても、含まれている成分数は多い方です。

おそらく、この前成分表を見て「うわっ」と拒絶反応を起こす人は多いと思いますが、これも8タイプに別けけると案外わかりやすくなります。

成分の効果 成分名
男性ホルモン制御 ヒオウギ抽出液、オウゴンエキス
血行促進 M-034、センブリエキス、アルニカエキス、ニンニクエキス、人参エキス
毛母細胞の活性化 アラニン
皮脂の分泌制御(抗脂漏) オランダカラシエキス
保湿・保水 ヒキオコシエキス、シナノキエキス、クロレラエキス、ゴボウエキス、セイヨウキズタエキス、プロリン、セリン、トレオニン、アルギニン、リジン液、L-グルタミン酸、サクラ葉抽出液、D-パントテニルアルコール、BG、DL-PCANa液、トリメチルグリシン、ソルビトール液
抗菌・消炎 ビワ葉エキス、グリチルリチン酸2K、牡丹エキス、ローマカミツレエキス、オドリコソウエキス、松エキス、ローズマリーエキス
栄養補給
防腐や香料 ジフェンヒドラミンHCI、グリシン、フェノキシエタノール、POE(40)硬化ヒマシ油 、ラウリルジメチルアミンオキシド液、濃グリセリン

こうやって見ると、成分の半分が「保湿・保水」と「抗菌・消炎」となっているのがわかります。

つまり、頭皮トラブルを抑えるため、頭皮環境の健康に保つための成分が半数を占めているということ。

仮にイクオスを使って効果がなければ、次に買う育毛剤は「もっと、血行促進、細胞活性タイプの成分が入っているモノにしよう」という風に次に生かせることもできます。

イクオスの中で複数役割を持っている成分

・M-034
血行促進だけじゃなく保湿の働きもある。
・ヒキオコシエキス
保湿効果の他に血行促進、収れん、抗菌、殺菌といった働きもあります。
・オウゴンエキス
男性ホルモン制御だけじゃなく、保湿や保水の働きもあります。
・牡丹エキス
消炎だけでなく、血行促進の意味合いでも含まれています。
・シナノキエキス
保湿の他に消炎、収れんの働きもあります。
・ヒオウギ抽出液
男性ホルモン制御の働きだけじゃなく保湿の働きもしています。
・アルニカエキス
血行促進以外に消炎、収れん、保湿、抗酸化の役割もあります。
・オランダカラシエキス
抗皮脂漏性だけじゃなく血行促進、保湿の働きもあります。
・ゴボウエキス
保湿以外にも収れん、消炎の働きもあります。
・セイヨウキズタエキス
保湿以外にも消炎、収れんの働きがあります。
・ニンニクエキス
血行促進だけじゃなく抗菌、殺菌、抗酸化の役割もあります。
・松エキス
消炎だけじゃなく血行促進、保湿、収れんといった役割もあります。
・ローズマリーエキス
消炎だけじゃなく収れん、血行促進、抗菌、殺菌、抗酸化といった役割もあります。
・人参エキス
血行促進の他に消炎の働きもしています。
・アラニン
毛母細胞の活性化だけじゃなく保湿の役割もしています。
・アルギニン
保湿以外にも中和剤・乳化させるための働きをしています。
・サクラ葉抽出液
保湿以外に消炎の働きもあります。
・D-パントテニルアルコール
保湿だけじゃなく抗炎症の働きもあります。

育毛剤に含まれている成分は、なにも1つ1役割ではありません。

特にイクオスの場合は、牡丹エキスやヒキオコシエキスといった原料を抽出して配合されているので、1つで複数の効果や働きがあるんです。

1つ1つの働きが弱くても、配合のバランスによって育毛剤のポテンシャルはグンと高まります。

もちろん、相殺してしまい逆効果の場合もあります。

成分の効果だけで育毛剤は語れないというの事実です。

特にイクオスのような育毛剤は多くの成分をバランスよく配合することで、育毛剤として効果を高めているわけですから。

育毛剤が目玉にしている育毛成分

育毛剤の成分には「コレッ!」という、その商品の目玉となる成分が絶対に含まれています。

上記ではバランスも重要と説明しましたが、M-1ミストなどのように5種類しか成分が含まれてい育毛剤もあります。

要するに、コレ!という育毛成分だけで育毛効果を最大限まで発揮させる育毛剤もあるんです。

  • 目玉成分で効果を発揮させる育毛剤
  • 成分バランスを考え効果を発揮させる育毛剤

というように成分から見ると2タイプに別けることもできます。

もちろん、成分バランスで勝負する育毛剤にも目玉成分や育毛効果が高い成分も含まれています。

そこで、ikumoで紹介している育毛剤の目玉成分(特に育毛効果が期待できる成分)を紹介していきます。

M-034

M-034は別名で海藻エキスと言われています。

そもそもM-034は海藻から抽出されたエキスで、これが頭皮から浸透することで、毛母細胞付近で血行を促進するこになります。

M-034実験結果では医薬品成分であるミノキシジルとほぼ同等の育毛効果が発揮されています。厚生労働省も育毛成分として認可している成分なんです。

海藻から抽出したエキスということもあり、高い保湿性があるため、頭皮環境の正常化にも繋がります。

血行と保湿のダブルアプローチによって、高い育毛効果を発揮しているため多くの育毛剤で採用されている成分です。

バイオポリリン酸

バイオポリリン酸はポリピュアが特許を取っている育毛成分で、ポリピュア以外の育毛剤では使用されていません。

成分としては、保湿を促すもので、簡単に言うと「とても小さくした酵母エキス」ということです。

育毛成分において、毛根の奥底まで浸透させることは効果を左右する重要なことです。

浸透した保湿成分により頭皮環境の健康が保たれることで、髪の毛が育ちやすくなります。

加水分解酵母

サラヴィオ化粧品が販売するM-ミストの目玉成分で、M-1ミストはこの成分で「世界毛髪研究会議」という世界的に有名な賞を受賞しています。

また、M-1ミスト独占の成分になります。

この加水分解酵母は髪の毛を育てる核の「毛乳頭細胞」を刺激することで、細胞を活発化させて育毛を促す成分になります。

この細胞活発化による髪の成長を世界毛髪研究会議にて実験報告して、最優秀賞を受賞しています。

グリチルリチン酸ジカリウム

グリチルリチン酸ジカリウムはいくつか表記があります。育毛剤によって、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸K2、グリチノンK2といった表記がありますが、どれも同じ成分でグリチルリチン酸ジカリウムです。

グリチルリチン酸ジカリウムには抗炎症作用や抗アレルギー作用があり、頭皮の炎症や痒みなどに対して効果的な成分です。

直接的に育毛に働きかける成分ではありませんが、頭皮のニキビ・痒み・フケなどと同時に薄毛が進行している場合は、頭皮炎症が起爆剤となっている可能性が高くなります。

そういった頭皮環境のトラブルを和らげたり、予防することで育毛にアプローチしているのがグリチルリチン酸ジカリウムです。

センブリエキス

センブリエキスは、センブリという薬草から抽出されたエキスです。

漢方でも用いられる原料でもあります。

育毛剤成分としての働きは血行促進です。

センブリに含まれるスエルチアマリンなどの成分が頭皮から浸透することによって、頭皮周辺の血行を促し、髪の毛を育てるために必要な栄養素が滞るのを防ぎます。

血流の問題によって栄養が十分に行き渡らず、薄毛や抜け毛が進行している人にとって有効的になります。

また、血行が良くなることで、毛母細胞(髪の毛を育てる細胞)が活性化されやすくなるので、これも育毛にとって大きなプラスになります。

キャピキシル

カナダの化粧品会社が開発した育毛成分で、「ミノキシジルよりも毛髪成長効果が約3倍も高い」ということで話題になった成分です。

データを使って研究報告もされているので、ほぼ間違いないのでしょうが、まだまだ新参者の育毛成分なので公的機関(厚生労働省など)からの認可は受けていません。

キャピキシルの育毛アプローチは「毛母細胞の活性化」と「男性ホルモン制御」になります。

キャピキシルは「アセチルテラペプチド3」と「「アカツメクサ花エキス」という成分が組み合わさってできた成分になります。

だから、成分表にはキャピキシルという記載はありません。

「アセチルテラペプチド3」と「「アカツメクサ花エキス」が含まれていたら、その育毛剤はキャピキシル配合になります。

ピディオキシジル

別名「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」という成分で、ミノキシジル誘導体と呼ばれている育毛成分です。

育毛効果は血行促進と毛母細胞の活性化で、直接的な育毛成分です。

ピディオキシジルはミノキシジルと化学式がほぼ一緒ということがわかっています。

まつげの美容液などに配合されていた成分で、「まつげが伸びた」という事例が多くあったので、今では育毛剤としても活用されています。

オウゴンエキス

とても万能な育毛成分で、漢方でも用いられる成分です。

抗菌、抗炎症、保湿、抗アレルギー作用といった幅広い育毛効果がありますが、育毛剤に用いられている大きな理由は「男性ホルモン制御」に働きかける成分だからです。

毛母細胞に大きなダメージを与えるのが男性ホルモンのDHTという物質ですが、このDHTを作り出すきっかけになっているのが5αリダクターゼという還元酵素です。

オウゴンエキスはこの5αリダクターゼの働きを制御させる作用があるんです。

この働きが直接的な育毛や抜け毛の予防といった効果になります。